2013年5月18日(土)、立教大学にてハイデガー研究会5月例会が開催されました。
これまで例会会場となっていた市ヶ谷の法政大学から池袋の立教大学に会場を移しての第一回目、最新鋭のビルの最上階にて、晴天を望みながらの開催となりました。
まず輪読会では、陶久明日香(学習院大学)さんの司会のもと、鷲原知宏(関西大学)さんにより「それは何か――哲学とは」の訳読が行われました。「哲学」がそれと名指される以前の「思考」そのものの営みをめぐって展開されるハイデガーの考察について、さまざまな観点から議論が交わされました。
次の研究発表では、「世界像の時代」――ハイデガーからフランス現代思想へ、そしてその彼方へ」と題して、大江倫子(首都大学東京)さんによる発表。「世界像の時代」のテクスト読解に始まり、ハイデガーの思想のフランスでの受容、さらにはアメリカ・グローバリゼーションへの影響についての考察が提示されました。
そして最後に翻訳プロジェクトの打ち合わせを行い、5月例会は無事終了しました。今後は翻訳発表も新たにプログラムに付け加わることになります。
次回6月のハイデガー研究会例会は、6月30日(日)、立教大学を予定しています。時間と会場については決まり次第追ってお知らせします。