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ハイデガー研究会特別企画『存在の解釈学』合評会報告

ハイデガー研究会特別企画報告

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 去る12月23日(日)に本研究会では、齋藤元紀氏著『存在の解釈学 ハイデガー『存在と時間』の構造・展開・反復』(法政大学出版局、2012年)の合評会を開催いたしました。

 著者である齋藤さん(法政大学)の挨拶にはじまり、森秀樹さん(兵庫教育大学)、村井則夫さん(明星大学)、渡邉和典さん(学習院大学)の順で、約1時間ずつ、齋藤さんへの質問とディスカッションを展開していただきました。

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 第一部「『存在と時間』の解釈学的構造」をご担当いただいた森秀樹さんからは、本書における主要テーマのひとつである「形式的告示」という方法の具体的内実や、日常性の解釈学、さらにはカント書をめぐる理解についての質問がなされました。第二部「『存在と時間』の解釈学的転回」をご担当いただいた、村井則夫さんは、媒介された自己知の自己反省と「形式的告示」との関係や、ハイデガーにおける「知の構造」についての理解をめぐる質問を中心に議論をしてくださいました。また渡邉さんには、第三部「『存在と時間』の解釈学的反復」の内容に関しての質問、特に「解釈学」と言語の関係についてや、さらには「存在の解釈学」なるものがハイデガーの後期思想へとどのように反映していくのかなどについてご質問いただきました。

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 3名の方とのセッションのあと、約40名のフロアの方々にもご参加いただき、1時間半にわたる全体討議も行いました。本書では必ずしも明確には論じられていない「真理」や「言葉」の問題について、また「偶然性」、「構造」という事象をいかに理解するか、「形式的告示」と基礎的存在論的思索の放棄との関係など、様々な鋭い質問が次々と挙げられ、大変有意義な討議になりました。全体で5時間にもわたる長丁場のイベントでしたが、みなさんのご協力により緊張感あふれる楽しい会にできましたことを大変嬉しく思っております。懇親会のほうにも、多くの方々に参加していただき、年内最後のイベントにふさわしい盛り上がりの内に会を終了することができました。

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 師走のご多用中にもかかわらず、快くご協力していただきました特定質問者の方々、また参加して下さった皆様に、心よりお礼申し上げます。来年も様々なイベントを企画して盛り上げていく所存ですので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

                                       (文責 陶久)
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by HeideggerAT | 2012-12-26 19:43

ハイデガー研究会特別企画 齋藤元紀著『存在の解釈学』合評会のお知らせ

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ハイデガー研究会特別企画、齋藤元紀氏著『存在の解釈学 ハイデガー『存在と時間』の構造・転回・反復』』の合評会が今度の日曜日に迫ってまいりました。

なお、特定質問者の一人として伊藤直樹氏(法政大学)が参加を予定しておりましたが、体調上の事情があり急遽渡辺和典氏(学習院大学)に特定質問者を務めていただくことになりました。みなさまどうかご了承いただけますようお願い申し上げます。

みなさまのご参加お待ちしております。

日時:2012年12月23日(日)13:00〜17:00
場所:法政大学大学院棟201教室

<プログラム>
13:00-13:10 著者あいさつ
13:10-14:00 セッション①森秀樹(兵庫教育大学)
14:00-14:50 セッション②村井則夫(明星大学)
14:50-15:00 休憩
15:00-15:50 セッション③渡辺和典(学習院大学)
15:50-17:00 全体討議
司会:陶久明日香(学習院大学)

合評会後は懇親会も開催の予定です。みなさまのご参加、お待ちしています。
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by HeideggerAT | 2012-12-18 02:19