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ハイデガー研究会・2010年春の特別企画

ハイデガー研究会・2010年春の特別企画
山本英輔著『ハイデガー『哲学への寄与』研究』合評会のご案内

近年、日本の哲学界では、次世代を担う研究者の著作が相次いで公刊されています。昨年の収穫の一つに、山本英輔氏の『ハイデガー『哲学への寄与』研究』(2009年3月、法政大学出版局刊)が挙げられます。ハイデガーの「第二の主著」とも評されるテクストBeiträge zur Philosophieの読解に、著者は多年にわたって精魂を傾けてきました。その成果を博士論文として仕上げたものに、さらに磨きをかけて世に問うたのが本書です。1989年のテクスト刊行から二十年を経て、ようやく包括的な研究書が登場したことは悦ばしいかぎりです。難解で知られるハイデガーのテクストを、その魔力に魅入られつつも絶妙な距離を保ちながら、自前の問題意識で理解しようとする著者の解釈は、現代のハイデガー研究の水準を示すものとなりえています。

ハイデガー研究会(東京)では昨年、春の特別企画として、故渡邊二郎氏の『ハイデッガーの「第二の主著」『哲学への寄与試論集』研究覚え書き』(理想社)の検討会を行ないました。今回の合評会は、幾重もの意味でその「続編」と言えます。扱ったテクストが同一であるばかりではなく、山本氏自身、昨年の『覚え書き』検討会でコメンテーターを務めた一人であり、しかも、山本氏の『哲学への寄与』読解は、かつて渡邊氏から学んだことを糧としています。今回の合評会そのものが、ハイデガー研究の世代間の「投げ渡し(Zuspiel)」が両著者の間で行なわれる、まさにその出来事の現場となることでしょう。

今回は、東京のハイデガー研究会の主要メンバーに加え、京都のハイデガー研究会から気鋭のゲストをお呼びして、三人の特定質問者を中心に事柄にそくした質疑応答を繰り広げる予定です。毎月の例会を拡大して、ハイデガーの思索に関心をもつ研究者や一般市民の方々に、広く参加を呼びかけるゆえんです。どなたも申込不要で、自由に参加できます。みなさまお誘い合わせのうえ、奮ってご参集ください。



日時:2010年3月27日(土)13:00-17:00(多少の延長もありえます)
場所:法政大学大学院棟(92年館)202教室(東京メトロ有楽町線・南北線市ヶ谷駅5番出口より徒歩3分、都営新宿線・JR線市ヶ谷駅下車徒歩5分。会場への行き方は、下記をご参照ください。)
http://www.hosei.ac.jp/hosei/campus/annai/ichigaya/access.html

特定質問者:陶久明日香(学習院大学)、齋藤元紀(法政大学)、松本啓二朗(大阪教育大学)
司会者:森一郎(東京女子大学)

プログラム:
13:00 開会、著者挨拶
13:15- 特定質問者による質問と、著者の応答
 第一部「原初的思索の基本性格」(第1、2章)――担当:陶久
 第二部「存在の歴史」(第3~6章)――担当:齋藤
 第三部「存在の真理」(第7~11章)――担当:松本
 第四部「将来の哲学の課題」(第12、13章)――担当:陶久
15:00- 休憩
15:15- 全体討議
17:00 閉会
18:00- 懇親会(合評会終了後、近くのお店に行く予定)

〔文責:森〕

案内〔PDF
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by HeideggerAT | 2010-02-25 13:49

ハイデガー研究会2月例会

ハイデガー研究会2月例会

日時:2010年2月21日(日)午後3時から午後6時30分まで
場所:法政大学92年館大学院棟2階203教室

プログラム:
15:00-16:30 『哲学への寄与』輪読会
・訳読担当:森一郎、司会:上田圭委子
・範囲:GA65,S.51,Z.5- S.55,Ende(=断片19番後半と20番)

16:45-18:30 研究報告:村井則夫「文献学・修辞学・歴史学―初期ニーチェにおける言語と歴史―」
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by HeideggerAT | 2010-02-16 01:28