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酒井潔著『ライプニッツのモナド論とその射程』合評会のご案内

酒井潔著『ライプニッツのモナド論とその射程』合評会
日時:2014年2月15日(土) 16:00
場所:東京ドイツ文化センター図書館
参加無料

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このたび、日本ライプニッツ協会、ハイデガー研究会、東京ドイツ文化センターの共催企画として、酒井潔著『ライプニッツのモナド論とその射程』(知泉書館、2013年5月)の合評会を開催いたします。

『モナドロジー』は、17世紀から18世紀にかけて活躍した万学の天才、ゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツの哲学的主著です。わずか90個の命題からなる『モナドロジー』の中にはライプニッツ晩年の哲学思想がきわめて凝縮された形で表現されています。それゆえに、カント、フッサール、ハイデガー、デューイなど、多くの哲学者たちが、さらには宮沢賢治のような日本の詩人までが、ライプニッツのモナド論の哲学に対してさまざまなパースペクティヴからアプローチを試みてきました。今回合評会で取り上げる酒井氏の著書は、『モナドロジー』が近現代の哲学や文学に対していかに多彩で刺激的な論点を提供したか、またそれと同時にいかにユニークな仕方で受容されたかを明らかにしようとするものです。

他方で、ライプニッツはトマス・アクィナスやクザーヌスといった西洋哲学の伝統と対決しながら自らのモナド論の哲学を構築しました。酒井氏の著書は、ライプニッツのモナド論の哲学が西洋の哲学的伝統に対して持っている関係をも解明しようとします。したがって本書は、ライプニッツのモナド論の哲学が持っているポテンシャルをライプニッツ以前と以後から照射する、きわめて興味深い試みを提示していると言えるでしょう。この試みを受けて、酒井氏との積極的な対話の場を設けたいと思います。

今回は、コメンテーターとして齋藤元紀氏(高千穂大学)、村井則夫氏(明星大学)、山内志朗氏(慶應義塾大学)の3名にも加わっていただき、山根雄一郎氏(大東文化大学)の司会のもと、会場のみなさんとともに酒井氏を囲んで議論を楽しみたいと思います。ハイデガー研究者とライプニッツ研究者のみならず、中世から現代にいたる西洋哲学史、さらには比較思想研究に関心を寄せる方々にも、ぜひご参集いただければと思います。

プログラム
16:00~ 著者ご挨拶
16:10~ セッション1 齋藤元紀(高千穂大学)
17:00~ セッション2 村井則夫(明星大学)
17:50~18:00 休憩
18:00~ セッション3 山内志朗(慶應義塾大学)
18:50~20:00 全体討議
司会: 山根雄一郎(大東文化大学)

こちらもご覧下さい。
http://www.goethe.de/ins/jp/tok/ver/ja11723908v.htm
by HeideggerAT | 2013-10-17 17:46
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